【寄り付き概況】
16日の日経平均株価は続落して始まった。始値は前週末比332円95銭安の3万1983円04銭で、節目の3万2000円を下回った。
足もとで再びリスク回避ムードが意識される地合いとなっている。前週末の欧州株市場で主要国の株価指数が総じて軟調だったほか、米国株市場でもハイテク株中心に売りに押される展開だった。
中東での紛争が激化するなか改めて地政学リスクが警戒されており、原油価格が大幅に上昇したことで、インフレに対する懸念が買いを手控えさせている。
NYダウは小幅プラス圏で着地したものの、ハイテク株中心に値を下げる銘柄が多くナスダック総合株価指数は続落した。東京株式市場でもこれを引き継いでハイテク系グロース株に向かい風が強く、日経平均株価は下値を探る展開を強いられている。
東証株価指数(TOPIX)も続落で始まった。
個別では、日経平均への寄与度が高い東エレクやアドテスト、ソフトバンクグループ(SBG)が下げている。一方、資源関連の住友鉱やINPEXは買われている。キヤノンも高い。
