【寄り付き概況】
11日の日経平均株価は続落して始まった。始値は前日比23円39銭安の2万6732円85銭。
10日のNYダウは前日比69ドル安と続落。米追加経済対策への不透明感が強まったほか、米新規失業保険申請件数が市場予想を上回り増加したことなどが警戒された。米国株が下落した流れを受け、東京株式市場も値を下げてスタートした。為替は1ドル=104円20銭台と前日夕方に比べやや円高で推移している。
ECBが10日の理事会で資産購入枠を拡大する追加金融緩和に踏み切ったことは安心材料。日本時間11日朝に米食品医薬品局(FDA)の諮問委員会が米ファイザーなどが開発した新型コロナワクチンの緊急使用を支持すると伝わったことも支えに、相場は一時上昇した。
寄り付き時点で業種別では33業種中、24業種が高く、値上がりは非鉄、鉱業、鉄鋼、情報・通信、輸送用機器、ゴム、保険など。値下がり上位にその他金融、食料品、石油・石炭、建設など。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はそろって小幅に反発している。
個別では、出資先の米企業の上場やMBO(経営陣が参加する買収)の観測を材料に前日まで大幅上昇していたソフトバンクグループ(SBG)は、前日終値を挟んで荒い値動きになっている。トヨタ、NTTは堅調。ネクソン、IHIが高い。日東電、エムスリーも上げている。
半面、ファストリが安い。ダイキン、信越化、東エレクなど値がさ株の下落が目立つ。旭化成も下げている。
