【寄り付き概況】
10日午前の東京株式市場は、前日の米主要3株価指数がいずれも年初来安値を更新したことを嫌気して売りが先行。日経平均株価は前日比170円28銭安の2万6149円06銭と続落して始まった。
前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数いずれも大幅安で年初来安値を更新、ナスダック指数の下落率は約4.3%に達し、終値でフシ目の1万2000大台を大きく割り込んだ。米インフレ懸念が高まるなか、FRBによる金融引き締め強化への警戒感や中国経済の減速懸念などが、ハイテク株を中心に重荷となっている。東京株式市場でもリスクオフの売り圧力が避けられない。
ただ、前日に日経平均は700円近い急落をみせていたことで、目先ショートカバーや値ごろ感からの押し目買いが入りやすく、売り一巡後は下げ幅を縮小する可能性もある。ここにきて下げ足を強めているアジア株市場の動向にも左右されそうだ。
