【寄り付き概況】
26日の日経平均株価は続落して始まった。始値は前週末比134円46銭安の3万2647円08銭。
前週末の欧州株市場では主要国の株価指数をはじめ総じて安かったほか、米国株市場でもNYダウが5日続落するなど軟調な局面が続いている。
米国ではこれまで全体相場を牽引していたハイテク株に買い疲れ感がみられ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も調整色を強めていることで、東京市場もこの影響を受けやすい。
ただ、日経平均3万2000円台は押し目買い需要も根強く、きょうは外国為替市場でドル高・円安に振れていることが輸出セクター中心にポジティブに作用する可能性もある。取引時間中は米株価指数先物の値動きなどに左右されやすい地合いとなりそうだ。
ロシア情勢の不透明感も重荷となっている。民間軍事会社ワグネルによるプーチン政権に対する反乱はわずか一日で収束したが、引き続き地政学リスクとして意識されている。
6月の四半期末が近づくなか、国内機関投資家のリバランス(資産の再配分)に伴う売りも警戒されている。
東証株価指数(TOPIX)は続落している。
個別では、ファストリやソフトバンクグループ(SBG)が下落している。丸紅や東電HDも安い。一方、商船三井や郵船は上昇している。信越化やリコーも高い。
