【寄り付き概況】
15日の日経平均株価は続落して始まった。始値は前日比23円21銭安の2万7940円26銭。東証株価指数(TOPIX)は、1.32ポイント高の1958.22で始まった。
前日の欧州株市場はほぼ全面高に買われたものの、米国株市場ではリスク選好の流れを引き継ぐことができず、主要株価指数がいずれもマイナス圏で引けた。ハイテク株に売りが目立ちナスダック総合株価指数が軟調だったが、比較的堅調に推移していたNYダウも取引終盤に値を崩す引け味の悪い展開で、東京株式市場もこの流れを受けて利益確定の動きが継続している。
内閣府が15日発表した2022年7~9月期の国内総生産(GDP)速報値は、物価変動の影響を除いた実質で前期比1.2%減(年率換算)だった。市場予想の中央値ではプラスが見込まれていたが、マイナスとなり投資家心理を冷やした。
ただ、日経平均の2万8000円台を下回る水準では押し目買いニーズも強く、下値抵抗力が発揮されやすい。取引時間中はここドル安・円高方向に振れている外国為替市場や、米株価指数先物の値動きに左右されそうだ。
個別では、エーザイ、三井住友FG、塩野義が上昇。ソフトバンクグループ(SBG)、DOWA、任天堂も高い。半面、シチズン、電通グループ、SMCは安い。
