【寄り付き概況】
22日午前の日経平均株価は、前営業日比276円26銭安の2万8654円07銭で始まった。
東証株価指数(TOPIX)は、15.20ポイント安の1979.32で始まった。
前週末19日の米株式市場は、NYダウが292ドル安と反落。米長期金利が上昇するなか、ハイテク株などが軟調だった。米国株が下落した流れを受け、東京株式市場も値を下げて始まった。また、為替は1ドル=137円00銭前後と前日夕方に比べ円安で推移している。
東京株式市場でも東エレクやアドテストなど値がさの半導体関連株をはじめ、幅広い銘柄に売りが出ている。
米連邦準備理事会(FRB)高官からは足元で市場の利上げ鈍化観測をけん制する発言が相次ぐ。19日はリッチモンド連銀のバーキン総裁が講演で「インフレ率を目標の2%に戻すため、あらゆる手段をとる」と述べたと伝わった。投資家は改めてFRBの金融引き締め加速を意識している。
日経平均は17日には終値で節目の2万9000円台を回復し、年初来高値(2万9332円)に接近していた。高値警戒感や目先の達成感が引き続き意識されやすいことも、売りを促しているようだ。
寄り付き時点で業種別では33業種中、3業種が高く、値上がりは鉱業、石油、銀行。値下がり上位に海運、電気、金属製品、機械、サービス、非鉄、不動産など。
個別では、安川電やキーエンスが下落している。川崎汽や商船三井も安い。楽天グループ、リクルートも売られている。半面、日揮HDやINPEX、出光興産が上昇している
