【寄り付き概況】
17日の日経平均株価は続落して始まった。始値は前日比144円84銭安の3万1621円98銭だった。
前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに下落、米長期金利の上昇を背景にハイテク系グロース株の下げが目立つ展開だった。発表された7月開催分のFOMC議事要旨が9月以降の追加利上げを示唆するもので、FRBによる金融引き締め長期化に対する警戒感が買いを手控えさせた。
これを受け東京株式市場でもリスクオフの流れが継続している。中国景気の減速懸念が高まるなか、中国株や香港株の下落が続いていることも投資家心理を冷やしている。ただ、日経平均は前日に先物主導で470円あまり水準を切り下げており、その分だけ下値抵抗力を発揮しやすい面もある。節目の3万2000円も下回っており、下値では短期的な戻りを見込んだ買いが入っている。
外国為替市場で円安が進んでいることは輸出ハイテク株やインバウンド関連株に追い風となりやすいだろう。
東証株価指数(TOPIX)は続落している。
個別では、ファストリや第一三共、ダイキンなどが安い。トレンドやニデックも軟調。半面、SUBARU、信越化は買われている。
