【寄り付き概況】
4日の日経平均株価は続落して始まった。始値は前日比472円91銭安の3万0765円03銭。その後、下げ幅は500円を超えた。
前日の欧州株市場が全面安に売り込まれたほか、米国株市場でも米長期金利の上昇を背景にNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに大幅安となっており、東京株価の市場もリスク回避目的の売りが噴出している。
日経平均は寄り付き段階で3万1000円台を割り込んだ。世界同時株安の様相をみせるなか、マーケットのセンチメントが一段と冷やされている。
外国為替市場では一時1ドル=150円台に乗せるなど円安が進行、その後介入思惑から急激に円高方向に押し戻される場面があったが、非常に不安定な値動きでここからの為替動向にも注目が集まる。
米長期金利は一時4.81%と連日で16年ぶりの水準に上昇し、相対的な割高感から株式を売る動きにつながった。特にPER(株価収益率)の高いハイテク株の下げが目立ち、東京市場でも東エレクやアドテストなど値がさの半導体関連株が売られ、日経平均を下押ししている。
東証株価指数(TOPIX)は続落して始まった。
個別では、ファストリやソフトバンクグループ(SBG)、TDKなど値がさ株が安い。トヨタやホンダ、SUBARUなど自動車株の下げも目立つ。三菱商や伊藤忠も売られた。一方、サッポロHDが高い。郵船や川崎汽も買われた。
