続落スタート、米ハイテク株安が重荷

【寄り付き概況】

28日午前の東京株式市場の日経平均株価は、前営業日比247円86銭安の2万7097円38銭で始まった。 東証株価指数(TOPIX)は、10.63ポイント安の1894.93で始まった。

27日の米株式市場では業績懸念からナスダック総合株価指数が1.6%下落した。アマゾン・ドット・コムが27日夕に発表した2022年7~9月期決算が失望され、日本時間28日朝の米ナスダック100株価指数の先物が一段と下げたのも投資家心理を冷やした。

国内でも企業決算の発表が本格化している。ファナックが今期見通しを引き下げて大幅に下落するなど、市場の期待を下回った銘柄への売りが相場の重荷になっている。

政府は28日に物価上昇などに対応する総合経済対策を決める。財源の裏付けになる22年度第2次補正予算案の一般会計は29.1兆円程度と伝わる。

市場では「規模としてはそれなりに大きいが、エネルギー関連の支援など目先の対策が目立つ。潜在成長率を高めて海外からの投資を呼び込むものではない」との見方がある。

為替は1ドル=146円30銭前後で推移している。

寄り付き時点で業種別では33業種中、5業種が高く、値上がりは空運、陸運など。値下がり上位に精密機器、非鉄、電気機器、金属、機械、海運など。

個別では、ZHDやエムスリーが安い。ファナックやSMCも下落している。半面、日野自が大幅高となっている。日立建機や富士通も高い。

 

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