続落スタート、米ハイテク株安が重荷

【寄り付き概況】

 
12日の日経平均株価は続落して始まった。始値は前日比214円65銭安の2万6606円87銭。
 
前日の欧州株市場は高安まちまちだったものの、米国株市場ではNYダウなど主要株価指数が揃って大きく下値を探る展開となり、ナスダック総合株価指数は2%を超える下落となった。米長期金利の上昇が顕著となるなか、高PERの成長株には逆風が強く、東京市場でも半導体関連などをはじめハイテクセクター中心にリスク回避の売りがかさむ状況にある。
 
日経平均はテクニカル面で25日移動平均線を意識する動きにあったが、きょうはここを下に抜ける展開が予想される。日米金利差を背景に外国為替市場ではドル買い・円売りの動きが加速しており、取引時間中はドル・円相場の動向や、米株価指数先物の値動きなどに神経質な地合いとなりそうだ。
 
中国では新型コロナの新規感染者数の増加が止まらず、上海市では都市封鎖(ロックダウン)が続いている。中国経済の先行き不透明感からファストリやコマツなど中国景気との関連が強いとみられる銘柄が下落している。
 
東証株価指数(TOPIX)は続落。業種別のTOPIXでは海運業や非鉄金属の下げも目立つ。
 
個別では、ファナック、エーザイ、太陽誘電が安い。米エピックゲームズに追加出資することが明らかになったソニーGも下落した。一方、前日に2022年2月期決算を発表した高島屋は上昇。関西電、第一生命HDも高い。

 

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