【寄り付き概況】
12日の日経平均株価は続落で始まった。始値は前日比350円10銭安の3万8470円39銭。
前日の欧州株市場は高安まちまちの展開で、米国株市場でも方向感の見えにくい地合いだった。ただ、米ハイテク株への売り圧力が続いており、NYダウは後半強含みプラス圏で引けたもののナスダック総合株価指数は続落した。半導体関連株への利益確定売りが続いており、東京市場でも同関連銘柄の上値を押さえる背景となっている。
日経平均株価は前日の急落で3万9000円台を割り込んでおり目先値ごろ感も意識されるが、押し目買い意欲は今のところ限定的。日本時間今晩に発表予定の2月の米消費者物価指数(CPI)の内容を見極めたいとの思惑から、足もとで積極的な買いが入りにくい面もあるだろう。
日銀は11日、上場投資信託(ETF)の買い入れを見送った。東証株価指数(TOPIX)の11日午前終了時点の下落率はETF買い発動の基準とみられる「2%」を上回ったが、11日は見送られた。市場ではETF購入を含む大規模緩和策の早期終了への警戒が改めて強まっていることも、相場の重荷となっているようだ。
東証株価指数(TOPIX)は続落している。
個別では、リクルートや信越化、ファナックが下落している。一方、エーザイやオリンパス、王子HDが上昇している。
