【寄り付き概況】
3日の日経平均株価は続落して始まった。始値は前日比151円91銭安の3万1607円97銭。その後、下げ幅は200円を超えている。
前日の欧州株市場で主要国の株価指数が全面安となったほか、米国株市場でもNYダウが続落するなどリスクオフの地合いが続いており、東京株式市場でもこの流れを引き継いでいる。
欧米では長期金利上昇への警戒感が根強く、3日の国内債券市場でも10年債利回りの上昇傾向が鮮明となっており、株式市場には逆風材料として意識されている。日経平均は前日に大幅高に買われた後急速に値を消す荒い値動きをみせており、きょうも先物を絡め不安定な値動きを強いられる可能性がある。
ただ、外国為替市場で円安が進んでいることは輸出株中心に株価の下支え材料となるケースも考えられる。
日経平均株価を対象としたオプション価格から算出する日経平均ボラティリティー・インデックス(VI)は連日で上昇し、節目の20を上回っている。日経平均VIは一般的に20を上回ると、投資家が先行きの相場変動に警戒を強めているとされる。
東証株価指数(TOPIX)は続落して始まった。
個別では、ダイキンやソフトバンクグループ(SBG)など値がさ株が安い。INPEXなど原油関連株が軒並み下落している。トヨタやTDK、三菱商も売られている。一方、キリンHDとANAHDが高い。
