【寄り付き概況】
16日の日経平均株価は続落して始まった。始値は前日比345円00銭安の2万7706円70銭。
前日の米株式市場は、NYダウが764ドル安と急落。米連邦準備制度理事会(FRB)による金融引き締め政策が景気後退を招くことを警戒する売りが膨らんだ。
また、米11月小売売上高も予想を下回った。米国株が下落した流れを受け、東京株式市場も大幅安で始まった。為替は1ドル=137円70銭前後と前日夕方に比べ大幅な円安で推移している。
東京株式市場でも主力のハイテクなど幅広い銘柄に売りが出ている。東証の業種別では輸送用機器や電気機器などの下げが目立つ。
市場では米小売売上高を受けた前日の米株安について「経済統計の悪化が米連邦準備理事会(FRB)の利上げ鈍化の思惑から株価が上昇する局面から、景気減速を意識して株価が下落する局面に変わってきている」との声が聞かれる。
東証株価指数(TOPIX)は続落している。
寄り付き時点で業種別では33業種中、3業種が高く、値上がりは銀行、保険、海運。値下がり上位に精密機器、輸送用機器、電気機器、機械など。
個別では、アドテストや東エレクが売られているほか、ソフトバンクグループ(SBG)やエムスリーが安い。安川電やファナックも下落している。
半面、三井住友FGや三菱UFJが上昇。第一生命HDも高い。
