【寄り付き概況】
20日の日経平均株価は続落して始まった。始値は前日比100円85銭安の3万3269円57銭。
前日の米国株市場が奴隷解放記念日の祝日で休場であったことで手掛かり材料難が意識されやすいが、欧州株市場では独DAX、仏CAC40、英FTSE100など主要国の株価指数が総じて軟調だったことから、東京株式市場でも買い手控えムードが続いている。
ただ、外国為替市場でドル高・円安基調にあることは、主力輸出株などを中心にポジティブ材料として全体相場を支え、日経平均が下値抵抗力を発揮する要因となる。取引時間中は米株価指数先物やアジア株市場の動向に影響を受けることも想定されるだろう。
日経平均の下げ幅は200円に迫る場面があったが、その後は下げ幅を縮小している。米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイの子会社が5大商社株を買い増したと明らかになり、5大商社株はそろって上昇。根強い日本株の先高観から下値では押し目買いも入っている。
東証株価指数(TOPIX)は続落している。
個別では、ダイキンやファナック、HOYAが下落している。KDDIと東京海上も安い。半面、三菱商や三井物、住友商、伊藤忠、丸紅の5大商社がそろって上場来高値を更新した。アドテストとソフトバンクグループ(SBG)も買われている。
