6日午前の日経平均株価は続落し、前日比59円94銭安の1万9325円87銭で終えた。
引き続き売り優勢の地合い。
前日の欧米株市場が総じて安く、米国株市場ではNYダウが230ドル強の下落をみせるなど大きく水準を切り下げたことで、リスク回避ムードが拭えない。幅広い銘柄が売られた。下げ幅が130円を超え、取引時間中としては5月1日以来4カ月ぶりの安値を付ける場面があった。
ただ、円高進行が一服したため、売り一巡後は下げ渋った。個人投資家など一部の投資家が押し目買いに動いた。2016年秋以降の「トランプラリー」の際、日経平均は1万9100円~1万9300円で最も売買代金が膨らんだ経緯があり、この価格帯で下値が堅くなるとの見方もあった。
今週はメジャーSQを控えていることもあって警戒感は根強く、後場寄り後の動きが注目される。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続落。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆442億円、売買高は8億5179万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1097、値上がりは793、変わらずは131銘柄だった。
個別では、野村やりそなHD、第一生命HDなど金融株の下落が目立った。村田製と東エレクは下げ、ブリヂストン、トヨタ自動車、SUBARUが安かった。
明電舎と北越紀州製紙が大幅安となったほか、サイバーエージェント大きく値を下げた。SUMCOが売られ、ホシデンも下落した。
一方、日経平均株価の採用銘柄に決まったリクルートと日本郵政は大幅に上昇した。JR西日本やJR東日本が買われ、JFEとコマツも上げた。
石川製作所<が急騰、阿波製紙がストップ高、安永も一時ストップ高に買われた。日本化学工業、兼松が高く、TOKYO BASEは大幅高になっている。
東証2部株価指数は前日比85.85ポイント高の6477.34ポイントと3日ぶり反発した。値上がり銘柄数は168、値下がり銘柄数は277となった。
東芝が大幅上昇。東芝メモリの売却交渉で、米ウエスタンデジタル(WD)陣営が経営関与を弱める譲歩案を示したと報じられたのが手掛かりになっている。
個別では、技研興業がストップ高。星和電機は一時ストップ高と値を飛ばした。北日本紡績、東邦金属、フリージア・マクロス、キョウデン、日本タングステンなど7銘柄は年初来高値を更新。
プレミアムウォーターホールディングス、黒谷、図研エルミック、シャープが買われた。
一方、省電舎ホールディングス、クレアホールディングス、あじかん、価値開発、日本製麻など19銘柄が年初来安値を更新。NCS&A、インタートレード、日本リーテック、アゼアスが売られた。
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