20日午前の日経平均株価は続落した。午前の終値は前日比59円92銭安の2万3804円93銭だった。
前日のNYダウが最高値を更新したことを受け、日経平均株価は寄り付き段階では上昇してスタートした。しかし、上値は重く午前9時20分過ぎにはマイナス圏に転落。一時、下げ幅は前日比で100円を超した。
手控えムードのなか、円相場が1ドル=109円台前半に上昇したことを受け、輸出関連株への売りが優勢だった。クリスマス休暇入りする海外投資家が増えるなか、買い手控え気分も強まっている。
一方で2万3800円を割れると押し目買いも入った。前日の米株式市場では主要3指数がそろって最高値を更新しており、投資家心理の一定の支えになった。
市場では、「17日にIPO(新規上場)したフリーの公開が上手くいったことでIPO人気に拍車がかかった。当面は個別株への循環物色が中心になりそう」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で9022億円、売買高は5億2591万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1039、値上がりは980、変わらずは138だった。
業種別株価指数(全33業種)は、その他製品、電気機器、銀行業などが下落し、小売業、サービス業、鉱業は上昇した。
個別では、任天堂やトヨタ自動車、日立製作所が安く、ソニーが下落。キーエンスやファナックなど設備投資関連株も値を下げた。ニコン、安川電など安い。アステラスや武田も下げた。
半面、東京エレクトロンやアドバンテスト、SUMCOなど半導体関連株が堅調。IHI、日揮HDなど高い。
東証2部株価指数は前日比15.44ポイント安の7245.95ポイントと反落した。
出来高7690万株。値上がり銘柄数は163、値下がり銘柄数は234となった。
個別ではジー・スリーホールディングスが年初来安値を更新。カーチスホールディングス、東邦金属、省電舎ホールディングス、ウエスコホールディングス、アルメディオは値下がり率上位に売られた。
一方、田辺工業、弘電社、高田工業所、北海道コカ・コーラボトリング、アスモなど17銘柄が年初来高値を更新。ダイトーケミックス、ラピーヌ、ダイコー通産、恵和、パシフィックネットが買われた。
