続落、米株急落で売り

【寄り付き概況】

20日の日経平均株価は続落して始まった。始値は前日比300円94銭安の2万7351円80銭。その後は2万7333円まで下落し、取引時間中として1月6日以来の安値を付けた。
 
前日の米国株市場では新型コロナウイルスのインド型変異株であるデルタ株の感染拡大に対する懸念が高まるなか、経済活動の正常化が遅れるとの思惑が売りを誘発、NYダウが終値ベースで700ドルを超える急落となった。NYダウは取引時間中に900ドルを超える下げをみせる場面もあり警戒感が一気に強まっている。
また、ナスダック総合指数も下値模索の動きが加速、前日で5日続落と下げトレンドが鮮明だ。東京株式市場でもこれを受けてリスクを回避する動きが強まっている。
新型コロナウイルスの感染拡大に対する警戒感が買いを手控えさせるほか、外国為替市場で1ドル=109円台半ばまで急速に円高が進んでいることも、市場のセンチメントを悪化させている。
 
日経平均は前日にチャート上で重要な節目である200日移動平均線を下回り、「短期的な先安観が一段と強まった」という声が出ていた。業種別では空運や鉱業、石油などの下落が目立つ。一方、半導体関連などには買いが入り、相場の下値を支えている。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は下落している。
 
業種別では、INPEX、石油資源などの鉱業株や、JAL、ANAなどの空運株が下落。三井不、三菱地所などの不動産株や、出光興産、ENEOSなどの石油石炭製品株も安い。
 
個別では、ファストリ、ソフトバンクグループ(SBG)、ファナック、ソニーGが安い。半面、キヤノン、中外薬、東エレク、アドテストが高い。

 

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