続落、米株大波乱受けリスクオフ

【寄り付き概況】
 
17日の日経平均株価は大幅に続落して始まった。始値は前日比275円09銭安の1万6726円95銭。
 
新型コロナウイルスの感染拡大による世界経済への影響を懸念する売りが止まらない状況にある。前日の米国株市場ではNYダウが一時3000ドルを超える下げをみせるなど波乱展開を強めており、東京市場でも主力株をはじめ運用リスクを避ける売り圧力が強く、ほぼ全面安商状。
前日のFRBの緊急利下げも米株市場は実勢経済に対する懸念をむしろ強める動きとなった。これを受けてリスク許容度が大きく低下した海外投資家の日本株売りが加速している。原油価格や金価格なども下落しており、株式に限らずリスクアセットを手当たり次第に現金化する動きが強まっている。
 
主要7カ国(G7)首脳が16日の緊急テレビ会議で、新型コロナウイルス対処のため「あらゆる手段を動員する」とする共同声明を発表したが、投資家の不安心理は鎮まっていない。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も大幅に続落している。海運株は石油関連株など景気敏感株を中心に幅広い銘柄が売られている。
 
寄り付き時点で業種別では33業種全面安で、値下がりで特に目立つのは海運、石油、金属製品、倉庫、医薬品など。
 
個別では、IHIや日製鋼、浜ゴムやブリヂストンが大幅安。トヨタ、ソニー、ソフトバンクGが売られ、東エレク、アドバンテス、信越化、三菱UFJ、みずほFG、三井住友、野村、東京海上、日本製鉄、JFE、コマツ、日立建機も下落した。このほか、JXTG、国際帝石、石油資源、任天堂、ファーストリテも値を下げている。
半面、NTTドコモは堅調、ブイキューブ、ファイズHDなどがしっかりしている。
 
人気は川本産業(3604)、興研(7963)、オーデリック(6889)、プレシジョン(7707)、キッツ(6498)、スマレジ(4431)、JMS(7702)、マネジメント(7033)、ヤーマン(6630)、東京製鉄(5423)、山洋電(6516)、中京医薬(4558)、アドベンチャー(6030)、フリービット(3843)、前田建(1824)。
 

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