30日午前の日経平均株価は続落した。午前終値は前日比152円08銭安の2万3477円26銭だった。
日経平均株価はシカゴ日経平均先物にさや寄せして下落で始まり、一時200円超まで下げ幅を拡大した。
スマートフォンの最新モデルが不振と伝わった米アップルに部品供給する企業の銘柄がつれ安したほか、値がさ株中心に利益確定の動きに押されたもの、円高の影響を嫌気したものと売りの理由はさまざまだが、一方で買いは総じて見送られている。
ソニーや村田製、アルプスといった部品を供給するハイテク株への売りを促した。
日経平均が29日時点で2万3483円だった25日移動平均線を下回ると、日本株には損失を限定的にするための売りが増えた。日経平均は大発会である4日終値と同水準の2万3500円も節目の1つとして意識されていた。このため、この節目を下回ったのも売りが加速したきっかけになった。
東証株価指数(TOPIX)の午前終値は前日比0.54%安の1870.23と反落した。JPX日経インデックス400は続落した。
午前の東証1部の売買代金は概算1兆3118億円、売買高は7億119万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1499と全体の約73%を占めた。値上がりは474、変わらずは88だった。
個別では、原油価格の下落で石油元売りや鉱業が売られた。任天堂が軟調、ファナック、信越化やファストリといった値がさ株も安い。東京エレクトロンも売られ、村田製作所も値を下げた。ツクイ、日立金属が大幅安となった。
一方、通期予想を上方修正した日立建機が大幅高となり、同業大手のコマツにも買いが入った。KIMOTOがストップ高に買われ、東洋機械金属、コムチュアなども値を飛ばした。横河ブリッジホールディングス、スター・マイカが大幅高、イントラスト、東京エレクトロン デバイスも大きく上昇した。
東証2部株価指数は前日比22.05ポイント安の7646.45ポイントと反落した。
値上がり銘柄数は143、値下がり銘柄数は306となった。
個別では、エリアクエスト、森尾電機、Oak キャピタル、フジオーゼックス、エスティックが売られた。
一方、寺岡製作所、平和紙業がストップ高。アシードホールディングスは一時ストップ高と値を飛ばした。TTK、福留ハム、マックスバリュ東北、石井食品など25銘柄は昨年来高値を更新。田岡化学工業、パス、カワタ、日建工学、指月電機製作所が買われた。
