続落、米中対立激化を懸念

 
 

8日午前の日経平均株価は続落し、前日比309円77銭(0.94%)安の3万2681円31銭で前場を終えた。

 
 
前日の米株式市場ではハイテク株が下落した。中国政府が中央政府機関の職員に対してアップル  の「iPhone」の使用を禁止した、と報じられ同社株が下落しハイテク株全般が軟調だった。
 
この流れを受け、東京株式市場も半導体関連などハイテク株を中心に下落。日経平均株価は一時450円を超す下げとなる場面があった。ただ、売り一巡後はやや下げ渋った。
 
 
米中対立で双方の企業活動に制限がかかれば、日本企業への影響も避けられないとの見方から幅広い銘柄が売られた。前日の米ハイテク株安の流れもあり、東エレクが4%安と下げが目立った。米アップル関連とされる銘柄では日東電などが下落した。
 
 
今週は株価指数先物・オプション9月物の特別清算指数(SQ)の算出を前に思惑的な買いが入っていた面もあるとされ、週末を控えて持ち高整理の売りなども出やすかった。外国為替市場で円が対ドルで円高方向に振れたのに連れ、株価指数先物に売りが増える場面もあった。
 
一方、日経平均が3万2500円程度まで下げると値ごろ感に着目した買いも入った。
 
 
東証株価指数(TOPIX)は14.61ポイント安の2368.77は、続落した。JPXプライム150指数も続落。
 
 
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で2兆4908億円、売買高は9億7959万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は1344。値上がりは407、横ばいは83銘柄だった。
 
 


業種別株価指数(33業種)では鉱業、非鉄金属、電気機器の下落が目立った。上昇は電気・ガス業、証券・商品先物取引業、石油・石炭製品など。
 
個別では、ファストリ、ダイキン、ファナック、オリンパス、デンソーが下落した。一方、ホンダ、アサヒ、コマツが上昇した。レーザーテック や東京エレクトロン 、ディスコ 、ルネサスエレクトロニクスが安く、村田製作所 やニデック も値を下げた。トヨタ自動車 やソニーグループ も軟調だった。
半面、アドバンテスト <6857> やホンダ は高く、東京海上ホールディングスや第一三共 、東京電力ホールディングスがしっかりだった。
 
 
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