続落、昨年来安値下回る ウクライナ情勢を懸念

 

24日午前の日経平均株価は続落し、前引けは前営業日比288円15銭(1.09%)安の2万6161円46銭と、1月に付けた昨年来安値(2万6170円)を下回った。
 
きょう前場の東京株式市場はリスク回避ムードのなか日経平均は下げ足を強め、一時先物主導で300円を超える下落となった。前引け時点で1月下旬につけた昨年来安値2万6170円を下回った。ウクライナ情勢の緊迫化を背景に前日の欧米株が軒並み売られており、米国株市場ではナスダック総合株価指数の下げが際立った。NYダウ工業株30種平均は22~23日の2日間で900ドル超下げた。
これを受けて東京株式市場でも輸出主力株を中心に機関投資家の保有株を減らす動きが株価を押し下げている。
 
事態の深刻化を受けてブリンケン米国務長官は23日、米NBCテレビのインタビューで「ロシアはウクライナに対して侵攻するための準備が整っているようだ」との見解を示した。近く大規模に侵攻する可能性に言及し、投資家の不安をさらに高めた。
 
日経平均が昨年来安値を下回った後は主力銘柄に買いも入って下値を支えた。「2万6000円が心理的な節目として意識されるなか、(米ロ間で)一段と緊張が高まるのか、何らかの妥協策が見いだせるのかを見極めようと、様子見の雰囲気が強まった」とみていた。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続落した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆5605億円、売買高は6億4850万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1349と、全体の約6割を占めた。値上がりは723銘柄、変わらずは108銘柄だった。
 
 


業種別株価指数(33業種)はゴム製品、空運業、ガラス・土石製品などが下落。上昇は鉱業、海運業、サービス業など。
 
個別では、売買代金首位のレーザーテックが下げ止まらす2万円大台を割ったほか、ソフトバンクグループも軟調で5000円台割れ。ファナックやスクリン、フジクラも売られた。ファーストリテイリング、京王や小田急も安い。ドリームインキュベータが急落、オープンドアも大幅安。名村造船所も値を下げた。
 
半面、住友鉱やDOWAが買われた。川崎汽、日本郵船、商船三井など海運株が買い優勢、東京エレクトロンも値を上げた。リクルートホールディングスもしっかり。ノーリツ鋼機はストップ高に買われた。
 
東証2部指数は前営業日比33.35ポイント安の7031.02ポイントと5日続落。
出来高は4810万株。値上がり銘柄数は110、値下がり銘柄数は266となった。
 
個別では、日本ケアサプライ、アウンコンサルティング、パレモ・ホールディングス、アップルインターナショナル、丸順など40銘柄が昨年来安値を更新。リミックスポイント、ユーピーアール、櫻護謨、FRACTALE、日和産業が売られた。
 
一方、ロブテックスが一時ストップ高と値を飛ばした。三井住建道路、マックスバリュ西日本など3銘柄は昨年来高値を更新。明治機械、ライフドリンク カンパニー、デュアルタップ、STIフードホールディングス、日本アビオニクスが買われた。
 
 

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