22日前場の日経平均株価は前週末比69円54銭安の2万2462円54銭と3営業日続落。
朝方は、売りが先行した。
前週末の米ハイテク株安を受け、投資家心理が後退。時間外取引での米株価指数先物安も重しとなり、下げ幅を拡大して一時2万2271円59銭(前週末比260円49銭安)まで下落した。
売り一巡後は、次第に買い戻しが優勢になった。不安定な推移が続いていた上海総合指数は前週末19日に続いて大幅高となり、上昇率は3%を超える場面があった。中国株高を受け、ヘッジファンドなど短期筋から株価指数先物に断続的な買いが入った。
注目された中国・上海株市場は前週末に続ききょうも大幅上昇をみせており、外国為替市場でも取引時間中にドル高・円安方向に振れたことで、東京株式市場にもポジティブに働いている。
前引けの東証1部の売買代金は概算で9292億円、売買高は5億2390万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は747、値上がりは1240、変わらずは121銘柄だった。
業種別株価指数(33業種)は、石油・石炭製品、精密機器、医薬品、機械などが下落。上昇は水産・農林業、鉱業など。
個別では、売買代金トップのソフトバンクグループが下値模索の展開、免震・制振装置のデータ改ざん問題のKYBも改めて売り直されている。台湾で脱線事故を起こした特急列車の車両関連として日車両が大幅安となった。トヨタ自動車、ソニー、楽天や日立建機なども軟調。通期業績を下方修正した川崎重工業が急落、アーレスティも大幅安。モバイルファクトリーも下落した。
半面、ファーストリテイリングが堅調、資生堂やコーセー、ポーラHDが上昇した。安川電機が買い優勢。石川製作所が大きく買われ、アイ・エス・ビー、ショーケース・ティービーも大幅高。スターティアホールディングス、多木化学なども高い。NECや日ハム、キッコマンも買われた。
東証2部株価指数は前週末比12.35ポイント安の7224.47ポイントと5日ぶり反落した。
出来高4189万株。値上がり銘柄数は199、値下がり銘柄数は195となった。
個別では、フジ日本精糖、三光マーケティングフーズ、サイバーステップ、アクロディア、スーパーバッグなど17銘柄が年初来安値を更新。
日本鋳造、大日本コンサルタント、TBグループ、川金ホールディングス、トーヨーアサノが売られた。
一方、マックスバリュ東北、システム情報、京進、インテリジェント ウェイブ、Casaなど8銘柄が年初来高値を更新。
フリージア・マクロス、安川情報システム、北恵、コーア商事ホールディングス、フライトホールディングスが買われた。
