S&Pグローバルが23日発表した9月の米購買担当者景気指数(PMI)速報値は製造業が47.0と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(48.4)を下回った。サービス業は市場予想と一致した。PMIを受けた株式市場の反応は目立たなかった。
一方、ダウ平均は小幅ながら下げる場面があった。ダウ平均は前週まで2週連続で上昇し、1700ドルあまり上げた。株式相場の上昇基調が続き、高値警戒感も意識されやすかった。
ダウ平均の構成銘柄では、投資ファンドが出資を検討していると伝わったインテルが3%あまり上昇した。ボーイングとウォルマートも高かった。半面、メルクやセールスフォースが売られた。
ナスダック総合株価指数は反発した。前週末比25.949ポイント(0.14%)高の1万7974.270で終えた。テスラが5%近く上昇した。アナリストが目標株価を引き上げたメタプラットフォームズも高かった。
S&P500種株価指数も反発した。前週末比16.02ポイント(0.28%)高の5718.57で終え、最高値を更新した。
S&P500 5718.57 ( +16.02 )
NASDAQ 17974.27 ( +25.95 )
米10年債利回り 3.747 ( +0.003 )
NY(WTI)原油 70.37 ( -0.63 )
NY金 2652.5 ( +6.3 )
VIX指数 15.89 ( -0.26 )
【シカゴ日本株先物概況】
【欧州株式市場】
23日のドイツ株価指数(DAX)は反発し、前週末比126.78ポイント(0.67%)高の1万8846.79で終えた。ドイツやユーロ圏の企業景況感を映す指標の悪化は重荷となったものの、欧州中央銀行(ECB)による追加利下げ観測が投資家心理を支えた。
個別では、通販大手ザランドが3.17%高、エネルギー大手シーメンス・エナジーが2.88%高、電力大手RWEは2.77%高と買われた。半面、独政府が伊銀大手ウニクレディトによる買収を支持しないと表明したことを受け、コメルツ銀行は5.68%安と下落したほか、化学大手BASFは1.89%安だった。
フランスの株価指数CAC40は小幅に反発し、前週末比0.10%高で終えた。自動車や、航空・防衛といった工業関連の銘柄が上昇したものの、クレディ・アグリコルやBNPパリバなど金融株の下げが重荷となった。
