続伸3万7000円台、ソフトバンクG上昇が追い風

 
9日午前の日経平均株価は続伸し、前引けは前日比166円63銭(0.45%)高の3万7029円91銭だった。
 
前日のNYダウは3日続伸し連日の最高値更新となった。ウォルト・ディズニー<DIS>の決算などを好感する買いが流入した。この米株高を受け、東京株式市場も値を上げる展開。為替相場では1ドル=149円台に円安が進行したことも追い風となり、日経平均株価は一時400円を超える上昇で1990年2月以来、34年ぶりに3万7000円台へ上昇した。ハイテク株を中心に値を上げた。ただ、買い一巡後は利益確定売りに押され伸び悩んだ。
 
連日で上昇している米株式相場が投資家心理を一段と上向かせた。8日のNYダウ工業株30種平均は3日続伸し、連日で最高値を更新した。主要な半導体株で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)も上昇し、東京市場でも東エレクなど半導体関連株に買いが入った。 米株式市場で英半導体設計大手アームが急伸した流れを受け、アーム株を保有するSBGが連日で大幅高となり、日経平均を1銘柄で147円押し上げた。
 
ただ、日経平均は前日に743円高と大幅に上昇していたため、上値では利益確定目的の売りも出やすかった。 SBGを除く主力株は高安まちまちだった。
 
アジア株式市場は、上海市場が休場で香港市場は前場のみの立ち合いのみのため、アジア株が後場の東京市場に与える影響は限定的か。後場は為替をにらみつつ、ピークを迎える決算発表をこなす展開となろう。

 
 


 
東証株価指数(TOPIX)は反落した。前引けは0.43ポイント(0.02%)安の2562.20だった。JPXプライム150指数は続伸し、前引けは0.10ポイント(0.01%)高の1138.29だった。
 
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で3兆2627億円、売買高は11億9783万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数690に対して値下がりは913に達した。横ばいは52だった。
 
業種別株価指数(33業種)では非鉄金属、小売業、金属製品の上昇が目立った。下落は海運業、繊維製品、輸送用機器など。
 
個別では、決算が材料視されてフジクラがストップ高となったほか、引き続き決算や英アームの大幅高を材料にソフトバンクグループが前日比10%超上昇。このほか、ニトリHD、ルネサスエレクトロニクス、クラレ、古河電工も買われた。東亜建、美津濃、日本金銭機械が急騰した。
 
一方、日産自、ネクソン、帝人は決算が嫌気されて売り優勢となった。また、欧州の海運大手マースクが決算発表後、株価が急落したことから川崎汽船、日本郵船、商船三井も売られた。日産自、帝人、リログループ、KLab、KADOKAWAが急落した。

 

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