31日の東京株式市場は戻りを試す展開か。
日経平均株価の予想レンジは、1万9500円-1万9650円を想定する。
良好な米経済指標を背景にした30日の米国株高や、1ドル=110円台前半への円安・ドル高を支えに買いが先行しそうだ。
ただ、買い一巡後は、週末に米8月雇用統計など重要経済指標の発表を控えていることもあり、次第に上値が重くなりそうだ。
北朝鮮をめぐる地政学リスクは足元で後退しているものの、依然警戒感はくすぶっており、積極買いにつながりにくい面もあろう。
日経平均は8/18の下げで形成したチャート上の「マド」(17日安値1万9679円37銭-18日高値1万9543円13銭)埋めが予想されるほか、TOPIXは25日線(1614.2P)を上回れるかが注目される。
シカゴ日経平均先物円建て清算値は、30日の大阪取引所終値比45円高の1万9565円だった。
東証寄り付き前段階での主要外国証券経由の注文動向は、米国系証券、欧州系証券ともに買い越し。5社ベースで売り600万株、買い610万株、差し引き10万株の買い越し。金額は売り越し。売りセクターに商社・食品・機械など。買いセクターにその他金融・サービス・精密・陸運など。
【好材料銘柄】
■アイロムグループ <2372>
子会社IDファーマがセンダイウイルスベクターを使ったiPS細胞作製技術について、欧州で改良特許の特許査定を取得。
■セック <3741>
屋内自律移動ロボットソフトウエア管理アプリ「Rtino Manager」を発売開始。
■ウイルプラスホールディングス <3538>
東証はウイルプラスを9月6日付で東証2部に市場変更する。
■明豊エンタープライズ <8927>
賃貸アパート「ミハス吉祥寺東町」を売却。売却益は17年7月期経常利益の30%未満。
■ケアネット <2150>
9月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施。最低投資金額は現在の2分の1に低下する。今期配当を実質20%増額修正。
【主な経済指標・スケジュール】
31(木)
【国内】
7月鉱工業生産(8:50)
7月住宅着工件数(14:00)
2年国債入札
《決算発表》
パーク24、菱洋エレク
【海外】
中国8月製造業PMI(10:00)
中国8月非製造業PMI(10:00)
ユーロ圏7月失業率(18:00)
米7月個人所得・個人支出(21:30)
米8月シカゴ購買部協会景気指数(22:45)
米7月中古住宅販売仮契約(23:00)
《米決算発表》
ダラー・ゼネラル
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
