18日の日経平均株価は続伸後、不安定な展開が続きそうだ。
日経平均株価の予想レンジは、1万6800円-1万7500円。
現地17日の米国株式が大幅に反発した動きを受け、堅調なスタートとなることが見込まれる。ただ、足元で荒い値動きが続くなか、上値では戻り待ちの売りが控えているとみられることから、一本調子での上昇は期待しづらいだろう。
日経平均の月内の下げ幅は4000円を超え、値ごろ感から自律反発狙いの買いも入りやすい。足元で公的年金がリバランスに伴う株買いに動いているとの観測が聞かれることも、投資家心理の支えになりそうだ。市場では1万7800円が上値メドになるとの声があった。
17日のシカゴ日経平均先物の円建て清算値は、17日の大阪取引所終値比435円高の1万7105円だった。
為替相場は、ドル・円が1ドル=107円台の半ば(17日終値は106円86-87銭)と円安に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=118円台の半ば(同119円01-05銭)と円高方向にある。方向感に欠ける為替の動きには注意したい。
昨日、後場は日銀のETF買い入れが観測されている。買い入れ額増加に関心が集まっていただけに、昨日のETF買い入れは日銀の本気度が窺えることになりそうだ。
また、昨日のTOPIX先物においては野村やメリル、モルガン、JPモルガンなどの買いに対して、ソジェンの一手売りとなっていた。ソジェンの動向なども気掛かりになるところであるが、先物の動向を見極めつつ、金融市場の落ち着き処を見極める相場展開といったところだろう。
日程面では、きょうは2月の貿易統計、2月の訪日外国人客数など。海外では2月の米住宅着工件数・建設許可件数など。また、ブラジル中銀が政策金利を発表する。
【好材料銘柄】
■パイプドHD<3919>
前期経常を18%上方修正・最高益予想を上乗せ。
■キョーリン製薬ホールディングス<4569>
日本医療研究開発機構(AMED)とマイクロ流路型遺伝子定量装置「ジーンソック」の先進的医療機器・システム等技術開発事業に関する受託契約を締結。新型コロナウイルスの迅速な検出方法における開発の一環として同事業に協力する。
■リボミック<4591>
韓国・AJU薬品と加齢黄斑変性を対象疾患とする「RBM-007」のライセンス契約を締結。
■あかつき本社<8737>
今期配当を2円増額修正。また、発行済み株式数(自社株を除く)の3.2%にあたる100万株(金額で2億円)を上限に自社株買いを実施する。
■アスクル<2678>
6-2月期(3Q累計)経常が2.7倍増益で着地・12-2月期も2.1倍増益。
■リブセンス<6054>
発行済み株式数(自社株を除く)の2.6%にあたる74万株(金額で2億5000万円)を上限に自社株買いを実施。また、新卒就活サービス「就活会議」事業の分割承継会社の全株式をポート <7047> [東証M]に15億円で売却する。
■ゼンショーホールディングス<7550>
発行済み株式数(自社株を除く)の0.97%にあたる150万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は3月18日から4月20日まで。
■カナモト<9678>
発行済み株式数(自社株を除く)の2.84%にあたる110万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は3月18日から6月17日まで。
■インタースペース <2122>
学習塾ポータルサイトを運営するユナイトプロジェクトの全株式を取得し子会社化する。
■パルグループホールディングス <2726>
発行済み株式数(自社株を除く)の1.9%にあたる90万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は3月18日から4月30日まで。
■ディーブイエックス <3079>
今期経常を15%上方修正。
【主な経済指標・スケジュール】
18(水)
【国内】
2月貿易収支(8:50)
【海外】
米2月住宅着工件数(21:30)
《米決算発表》
ゼネラル・ミルズ
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
