10日の東京株式市場は続伸後、もみ合い展開か。
日経平均株価の予想レンジは、2万800円-2万1100円。
NYダウ平均はメキシコの協議に進展が見られ、263ドル高の25983ドルと非常に強い動きとなった。米国株が弱い雇用統計を受けて上昇したことは、利下げ期待を背景とした買いがこの先も続くとの見方を高める。シカゴ日経平均先物は2万1000円台に乗せており、日本株も米国株高を好感して買いが先行するだろう。
ただ、2万1000円より上ではやれやれ売りも出やすい。また、9日付けの日本経済新聞では消費増税が予定通り実施されるとの観測記事が報じられており、上値を抑える要因となる。そのため、高く寄った後は伸び悩む展開を予想する。
為替相場は、ドル・円が1ドル=108円台の半ば(前週末7日終値は108円46-47銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=122円台の後半(同122円15-19銭)と円安に振れている。対ドルでの相場の落ち着きもあり、輸出関連銘柄には下支えとして意識されそうだ。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、7日の大阪取引所終値比115円高の2万1035円だった。
【好材料銘柄】
■ハウスコム <3275>
東証は14日付で東証2部に市場変更する。
■ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングス <3657>
2-4月期(1Q)経常は34%増益で着地。
■ソフトマックス <3671>
6月30日現在の株主を対象に1→3の株式分割を実施。最低投資金額は現在の3分の1に低下する。
■ジェイ・エスコムホールディングス <3779>
中国市場における理美容事業の戦略的パートナーとして、中国最大級のインフルエンサーマーケティング企業と業務提携。
■システム ディ <3804>
上期経常を一転20%増益に上方修正・2期ぶり最高益更新へ。
■アイル <3854>
今期経常を32%上方修正・最高益予想を上乗せ。また、複数ECサイト一元管理ASPサービス「CROSS MALL」がAmazonが提供する商品の在庫保管・配送代行サービスに対応。受注から出荷までの業務を完全自動化する。
■ミライアル <4238>
2-4月期(1Q)経常は92%増益で着地。
■ユークス <4334>
2-4月期(1Q)経常は黒字浮上・上期計画を超過。
■日本ビューホテル <6097>
筆頭株主のヒューリック <3003> が株式交換によって完全子会社化する。9月1日付で同社株1株に対し、ヒューリック株1.57株を割り当てる。
■菊池製作所 <3444>
前期経常を3倍上方修正、配当も3円増額。
■ベステラ <1433>
20年1月期第1四半期(2-4月)の連結経常利益は前年同期比75.7%増の1.3億円に拡大したが、通期計画の5.2億円に対する進捗率は25.0%となり、4年平均の27.3%とほぼ同水準だった。
【主な経済指標・スケジュール】
【国内】
10(月)
1-3月期GDP改定値(8:50)
4月経常収支(8:50)
5月景気ウォッチャー調査
《決算発表》
学情、サトウ食品、コーセーアールイ、シーアールイー、ザッパラス、ライクキッズN、Casa、萩原工業、ピジョン、シルバーライフ
【海外】
中国5月貿易収支
休場:豪、独
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
