11日の東京株式市場は、続伸展開が予想される。
日経平均株価の予想レンジは、2万2300円-2万2500円。
週末のメジャーSQを前に2万2500円を意識する場面が予想される。ダウ輸送株指数の史上最高値更新も米景気認識の強さを表すものとして支援材料になる。
また、金正恩氏がトランプ氏に書簡を送り、2回目の米朝首脳会談を要請したことが伝わっていることもポジティブに受け止められそうだ。
ただ、米国を中心とした貿易交渉の行方が不透明ななか、米トランプ大統領は日米交渉で進展がなければ、何らかの報復措置をとる可能性を示していることから、積極的な買いは入りづらいとみられ、戻り待ちの売りに上値を抑えられる場面も想定される。
為替相場は、ドル・円が1ドル=111円台の前半(10日終値110円98-99銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=128円台の後半(同128円36-40銭)と円安に振れている。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、10日の大阪取引所終値比90円高の2万2450円だった。
テクニカル面では日経平均、TOPIXともに先週末の安値を下回らず、日足では陽線引けとなりいったん下値を確認した可能性が高い。
先週末の安値は、3/26安値(2万0347円)を起点に7月や8月安値を通る右肩上がりの下値支持線に近く、月足の一目均衡表では転換線(2万2238円)にも相当する水準である。きょうは200日移動平均線(2万2412円 9/10)を明確に超えていけるかが注目される。
【好材料銘柄】
■ライクキッズネクスト <6065>
5-7月期(1Q)営業は82%増益、通期計画を超過。
■サムコ <6387>
今期経常は48%増で18期ぶり最高益更新へ。
■加賀電子 <8154>
電子デバイス製品の開発・販売を手掛ける富士通セミコンダクターの全株式を段階的に取得し子会社化する。取得価額は205億円。
■テラ <2191>
台湾バイオ企業Vectorite Biomedicalと、テラのがん免疫療法の台湾における技術移転などで業務提携。テラは契約一時金8872万円を受領するほか、VB社がテラの技術やノウハウを用いてがん治療用免疫細胞加工を実施する際、実施件数に応じたロイヤリティを受け取る。
■フライングガーデン <3317>
株主優待制度を新設。
毎年3月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、保有株数に応じて2000円~1万2000円の株主優待券または自社商品を贈呈する。
■OSGコーポレーション <6757>
上期経常が黒字浮上で着地・5-7月期は4.2倍増益。
■セルシード <7776>
日本医療研究開発機構(AMED)が公募した補助事業「再生医療の産業化に向けた評価基盤技術開発事業(再生医療シーズ開発加速支援)」に採択。
採択された研究開発課題は「同種軟骨細胞シート(CLS2901C)の製品化に向けた製造方法の確立」。事業期間は今年10月から最長3年程度を想定。
■ケアネット <2150>
サンバイオと資本業務提携。サンバイオが開発した再生細胞薬「SB623」の適正使用と普及の確立を目指す。資本面ではサンバイオが同社株式107万6400株(発行済み株式数の9.74%)を取得。
サンバイオはケアネットの第2位株主となる。一方、同社はサンバイオ株式6万株を取得する。
■サンバイオ <4592>
ケアネット、メディカルインキュベータジャパン、バイタルケーエスケー・ホールディングス、アステムと資本業務提携。再生細胞薬「SB623」の適正使用・普及と安定流通のあり方を共同研究する。
【主な経済指標・スケジュール】
【国内】
11(火)
8月マネーストック(8:50)
7月第三次産業活動指数(13:30)
8月工作機械受注
30年国債入札
《決算発表》
テンポスHD、アールエイジ、山岡家、イムラ封筒、TBCSCAT、HEROZ、シーズHD、正栄食、OS映、シーイーシー
【海外】
独9月ZEW景況感指数(18:00)
米3年国債入札
東方経済フォーラム(~9/13ウラジオストク)
休場:インドネシア
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
