【寄り付き概況】
16日の日経平均株価は続伸して始まった。始値は前日比211円67銭高の2万9838円01銭。
前日の欧州株市場で主要国の株価指数が総じて上昇したほか、米国株市場ではここ下落基調が続いていたNYダウが久しぶりに反発に転じたことで、投資家のセンチメントが改善している。5月のNY連銀製造業景況指数が大幅に悪化したものの影響は限定的だった。
これを受け東京株式市場でも足もと追い風環境が意識されやすい。日経平均は目先高値警戒感がある一方、先物主導のインデックス買いで浮揚力が働きやすく、きょうも上値指向が続きそうだ。
外国為替市場で1ドル=136円台近辺の推移と円安水準でもみ合っていることは、輸出株やインバウンド関連にプラス材料となりそうだ。
日経平均の上げ幅は一時250円を超えた。市場からは「国内企業の保守的な2024年3月期業績見通しは想定内。今後のインバウンド(訪日客)需要の持ち直しなどを背景に、業績回復は進むとの見方が多い」との声があった。
個別では、アドテストや京セラが高い。ファストリ、リクルートも買われている。半面、テルモ、電通は安い。日本郵政は大幅安となっている。
