【寄り付き概況】
8日の日経平均株価は続伸して始まった。始値は前日比156円31銭高の2万8100円26銭。東証株価指数(TOPIX)は、7.51ポイント高の1954.54で始まった。米長期金利の上昇一服などを背景に前日の米株式相場が上昇したことを好感した買いが入った。
前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに続伸、朝方は小売関連株などが売られ全体指数も安かったものの、その後は米10年債利回りの上昇一服を受けてハイテク株などに買い戻しが入り、プラス圏に切り返している。
これを受けて東京株式市場ではリスク選好の流れとなり、日経平均は寄り付きで2万8000円台に乗せた。
外国為替市場で一時1ドル=133円近辺までドル買いが進むなど、急速に円安が進行していることで輸出株セクターにはポジティブ材料となりやすい。ただ、日経平均は前日まで3日続伸し合計500円以上の上昇をみせており、週末のSQ算出を前に買い一巡後は様子見姿勢が広がり、伸び悩む可能性もあるだろう
また、中国・北京市での行動規制緩和など需要が回復するとの観測からニューヨーク原油先物相場が高止まりしており、石油資源やINPEXなどの石油関連株も高い。
内閣府が取引開始前に発表した1~3月期の国内総生産(GDP)改定値は、物価変動の影響を除く実質で前期比0.1%減、年率換算で0.5%減と、速報値(それぞれ0.2%減、1.0%減)から上方修正された。相場への影響は限定的だ。
個別では、ダイキンや東エレク、エムスリーが高い。日揮HDやIHIも買われている。一方、住友ファーマや第一生命HD、大日印が安い。三菱UFJやエプソンが売られている。
