【寄り付き概況】
19日の日経平均株価は続伸して始まった。始値は前日比318円47銭高の3万2812円36銭だった。
前日は欧州株市場が全面高に買われたほか、米国株市場でもNYダウが7連騰で約1年3カ月ぶりの高値を更新するなど強調展開が続いた。
好決算を背景に金融株が買われ、投資家心理が強気に傾いている。主要銀行で構成するKBWナスダック銀行株指数は3%高となった。
これを受けて相対的に出遅れる東京株式市場でも幅広い銘柄に買い戻しの動きが広がっている。三井住友FGやみずほFGなどに買いが先行している。
日経平均は3万2900円台後半に位置する25日移動平均線との下方カイ離縮小の動きが期待される。ただ、中国の景気減速懸念が取り沙汰されるなか、中国・上海株や香港株の値動きが全体相場に影響を与える可能性もあるだろう。
このところ国内株式相場の重荷となってきた外国為替市場での円高・ドル安進行が和らいでいるのも支えとの見方もあった。
市場関係者は「7月3日の年初来高値(3万3753円)からみると日経平均は大きく調整が進んだ印象は強い。米株高を材料にこれまで下落が目立った銘柄を中心に買いが入りやすい」とみていた。
東証株価指数(TOPIX)は続伸している。
個別では、ファストリやソフトバンクグループ(SBG)、ダイキンが高い。東エレクとアドテストも買われている。一方、スクリンとOLCは安い。
