【寄り付き概況】
24日の日経平均株価は続伸して始まった。始値は前日比158円99銭高の2万7653円23銭。その後上げ幅は200円を超える場面があった。
前日の米国株市場では、NYダウ、ナスダック総合指数ともに上昇し、ナスダック総合指数は約2週間ぶりに史上最高値を更新した。ファイザー製の新型コロナワクチンが米国で初めて正式に承認されたことを背景に、ワクチン普及が一段と進むとの見方がマーケット心理を強気に傾けている。
このリスクオンの流れが東京株式市場にも波及する形となっている。ソフトバンクGや半導体関連株などの上げが目立つ。
ただ、日本国内に買い手掛かり材料は少ない。日経平均は2万7000円台後半では戻り売り圧力が強く、前日に米株市場に先立って500円近いリバウンドをみせていたこともあり、その分上値を積極的に買い進む動きは見込みにくい状況にある。
業種別では、郵船、商船三井などの海運株や、JAL、ANAなどの空運株が上昇。ソニーG、キーエンスなどの電機株や、三井金属、住友鉱などの非鉄金属株も高い。日本製鉄、JFEなどの鉄鋼株や、コマツ、ダイキンなどの機械株も上げている。
