【寄り付き概況】
11日の日経平均株価は続伸して始まった。始値は前日比511円73銭高の4万2343円72銭。
前日は欧州の主要国の株価が総じて堅調、米国株市場でもNYダウ、ナスダック総合株価指数、S&P500指数がいずれも大幅高となり、ナスダック指数とS&P500は史上最高値更新を続けている。米国ではパウエルFRB議長の下院での議会証言を受け、FRBによる早期利下げ期待が高まり、ハイテク株を中心に上値指向が強まった。
東京株式市場でもこの流れを引き継ぎリスク選好の地合いが一段と鮮明、日経平均は寄り付きで4万2000円大台ラインを突破した。ただ、日本時間今晩に6月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えており、この結果を見極めたいとの思惑から買い一巡後は利益確定売りで上値が重くなる可能性もあるだろう。
内閣府が8時50分に発表した5月の機械受注統計によると、民間設備投資の先行指標である「船舶・電力を除く民需」の受注額(季節調整済み)は前月比3.2%減だった。QUICKがまとめた民間予測の中央値(0.9%増)に反して減った。安川電は前日終値を挟んで小動きで推移している。
東証株価指数(TOPIX)も続伸し、前日に更新した史上最高値(2909.20)を上回って推移している。
個別では、ソフトバンクグループ(SBG)やソニーG、三菱商が上昇している。一方、サッポロHDや富士フイルム、メルカリが下落している。
