【寄り付き概況】
12日の日経平均株価は続伸して始まった。始値は前日比76円48銭高の3万2280円05銭。
ー強弱観対立のなかも主力株を中心に押し目買いの動きが優勢となっている。
前日の米国株市場では景気敏感株中心にリスクを取る地合いが継続、NYダウが続伸したことを受け相対的に出遅れる日経平均も自律反発狙いの買いを引き寄せている。
ただ一方では、足もとで進む円高が警戒され輸出セクター中心に買い手控え要因として意識される。また、日本時間今晩に発表予定の6月の米消費者物価指数(CPI)を前に、この内容を見極めたいとの思惑から様子見ムードは拭えず、買い一巡後の値動きが注目される。
東京外国為替市場で円相場は一時1ドル=139円台と6月16日以来およそ1カ月ぶりの円高・ドル安水準を付けた。トヨタやソニーGなど主力株には次第に売りが膨らんだ。
東証株価指数(TOPIX)も朝高後、下げに転じている。
個別では、東エレクとアドテストが安い。信越化とテルモも売られている。
半面、日銀が27~28日の金融政策決定会合で長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)を中心とした大規模な金融緩和策を見直すとの観測から三菱UFJなど銀行株が高い。
