続伸スタート、米国株高を受け

【寄り付き概況】

 
2日の日経平均株価は続伸で始まった。始値は前日比116円43銭高の2万8207円48銭だった。
前日の米国株市場では個人投資家による過剰な投機的売買への警戒感が弱まったことで、NYダウ、ナスダック総合指数ともに反発しており、東京株式市場でもこれを受けて目先買い安心感が浮上している。
ゲーム専門店ゲームストップ株が大幅に下落するなど、SNS(交流サイト)の「レディット」で連携した個人投資家による投機的な買いが弱まった。ヘッジファンドによる持ち高調整の動きも一巡しやすいとの見方から、買い安心感が意識されている。1日のフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が4%近く上昇したのを手掛かりに、東エレクなど半導体関連株の買いが優勢だ。
外国為替市場でドル高・円安傾向に触れていることも主力株中心にプラス材料となる。
 
ただ、マーケットのセンチメントは改善しているとはいえ、日経平均は前日に400円を超える上昇をみせていたこともあり、上値は限られる公算が大きいだろう。個別では徐々に本格化する企業の決算発表を横目に好業績銘柄などを中心に物色の矛先が向かいそうだ。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は上昇している。
 
個別では、エムスリーやアドバンテスト、TDKが上げている。2020年12月期の連結営業損益が赤字の従来予想から一転して150億円の黒字だったと発表した資生堂が高い。21年3月期の連結純利益を上方修正した任天堂にも買いが入っている。東エレク、ソニーが高く、DOWA、TOTO、トヨタは堅調となっている。
 
一方、ファーストリテ、京セラが軟調。中外薬や塩野義、シスメックスが下落している。キーエンスやHOYA、大塚HDも下げている。

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