【寄り付き概況】
18日の日経平均株価は続伸して始まった。始値は前日比338円95銭高の3万0432円54銭。
前日の米国株市場では米債務上限問題に対する過度な不安心理が後退したことで、空売りの買い戻しなどを交えNYダウが400ドルを超える大幅高となったほか、ハイテク系グロース株にも買いが波及し、ナスダック総合株価指の上昇はNYダウの上昇率を上回った。
バイデン米大統領は17日、債務上限問題について「米国はデフォルト(債務不履行)しない」と述べた。野党・共和党のマッカーシー下院議長も合意できるとの認識を示した。与野党が合意に向けて前向きな姿勢を見せたことで投資家心理が改善した。
これを受け東京株式市場でもリスクオンの流れが加速している。日経平均は前日に1年8カ月ぶりに3万円大台乗せを果たしたが、きょうは外国為替市場で円安が進行していることも追い風となり、上値追いに一段と弾みがついている。
東エレクやファストリなど主力の値がさ株が買われて相場を押し上げている。外国為替市場で円相場が1ドル=137円台後半と、円安・ドル高に傾いていることも輸出関連株の支えとなっている。
東証株価指数(TOPIX)は続伸。
個別では、アドバンテスト、ソニーGが買われている。三井物、三菱商が年初来高値を更新した。一方、サイバーが売られている。ニチレイ、ニッスイも安い。
