【寄り付き概況】
4日の日経平均株価は続伸して始まった。始値は前週末比86円70銭高の3万2797円32銭だった。
前週末の米国株式市場ではNYダウは終値で100ドル強の上昇を維持したものの、朝高後に値を消す銘柄が多かった。この日発表された8月の米雇用統計では非農業部門の雇用者数が事前コンセンサスを上回ったが、失業率が予想に反して上昇したことを受けFRBによる追加利上げに対する警戒感が後退した。
ただ、その後は米長期金利上昇を背景に利益確定売りが表面化し、ナスダック総合株価指数は小幅マイナス圏で引けている。そうしたなか、東京株式市場では前週末まで日経平均が5日続伸していることで目先買い疲れ感も意識されやすく、上値は重い可能性があるだろう。
買い一巡後は伸び悩んでいる。日経平均は前週末までに5日続伸し、1カ月ぶりの高値を付けた。高値圏では利益確定売りが重荷となっている。米利上げ観測が後退してはいるものの、前週末の米長期金利の上昇はグロース(成長)株への買いを手控える材料となっている。
東証株価指数(TOPIX)は続伸している。
個別では、ファストリや東エレク、トヨタが高い。一方、ソフトバンクグループ(SBG)、テルモ、味の素が安い。
