【寄り付き概況】
12日の日経平均株価は続伸して始まった。始値は前日比106円69銭高の2万8177円20銭。
前日の欧米株市場が総じて高く、NYダウとS&P500指数が連日で過去最高値を更新するなどリスクオンの流れが続いている。東京株式市場でもこれに追随する形で買いが先行する展開となっている。
米国では注目された7月の米消費者物価指数(CPI)が事前予測を下回ったことで過度なインフレ懸念が後退し、景気敏感株中心に買いを集めた。
一方、前日の米国市場では主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が連日で下げた。東京株式市場でも東エレクなど半導体関連銘柄の下落は相場の重荷となっている。
前日まで日経平均は4日続伸しフシ目の2万8000円大台を回復していることで、目先達成感からの利益確定売りも想定されるほか、あすにオプションSQ算出を控え、買い一巡後は先物主導で不安定な動きとなることも考えられる。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに続伸している。
個別では、川崎汽や郵船など海運株の上昇が目立っている。前日に決算を発表した電通グループは大幅高。昭電工やIHIも高い。一方、楽天グループは下落している。日製鋼や横河電も安い。
