【寄り付き概況】
3日の日経平均株価は前日比277円34銭高の2万3524円49銭で寄り付いた。
きのう2日の堅調な地合いや、現地2日の米国株式市場で、NYダウが続伸し、ナスダック総合指数が4日続伸して連日で史上最高値を更新したこともあり、買いが先行したようだ。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、2日の大阪取引所終値比205円高の2万3505円だった。米中摩擦の問題や国内政治の動向など不透明要因も多いが、足もと日経平均は2万3000円台後半に向け戻りを試す展開に。
菅義偉官房長官は2日夕の記者会見で自民党総裁選への出馬を表明した。「アベノミクス」路線を引き継ぐとみられる菅氏が次期首相として優位な状況が続いており、出遅れ感のある日本株にも買いが入りやすいという。「米連邦準備理事会(FRB)による追加緩和への期待が世界的な株高をもたらしている」との声があった。
取引開始前に財務省が発表した、8月23-29日の対外対内証券売買契約によると、非居住者による売買は5905億円の処分超で、2週連続で処分超となった。
東京外国為替市場は午前9時2分時点で、1ドル=106円台の前半(2日終値は1ドル=106円06-07銭)、1ユーロ=125円台の後半(同125円93-97銭)で取引されている。
個別ではトヨタ、ソフトバンクG、ファナックが高く、ファーストリテ、TDK、東エレクが買われている。半面、第一三共、NTTドコモ、ヤマトHDが軟調となっている。
