【寄り付き概況】
2日の日経平均株価は続伸して始まった。始値は前日比155円62銭高の2万9278円80銭。
前日の米国株市場では売り買い交錯のなか、NYダウは後半に値を消しマイナス圏で着地したほか、ナスダック総合株価指数も小安く引けた。前日に日経平均が2万9000円台を回復した東京株式市場だが、足もと外国為替市場で急速な円安が進んでいることなどを背景にリスクを取る動きが継続している。
1ドル=137円台半ばまで進んだ円安・ドル高を受け、輸出採算がさらに上向くとの見方から、機械など輸出関連株の一角に買いが入っている。指数寄与度の高い半導体関連株やファストリの上昇も日経平均を押し上げている。
買い一巡後の上値は重い。日経平均は前日までの3営業日で700円超上昇している。あすから国内は5連休となるうえ、2~3日の米連邦公開市場委員会(FOMC)など海外の重要イベントも控え、利益確定目的の売りも出やすくなっている。
東証株価指数(TOPIX)は小動きとなっている。
個別では、ルネサスやパナHDが上昇している。第一三共など医薬品株も高い。一方、サイバーやエムスリーは下落している。デンソーやリクルート、コマツも下げている。
