【寄り付き概況】
1日の日経平均株価は続伸で始まった。始値は前週末比277円26銭高の4万0646円70銭。
売り買い交錯のなかも、日経平均株価は買い優勢でスタートした。前週末の欧米株式市場がグッドフライデーの祝日に伴い揃って休場だったことから、手掛かり材料に乏しく足もとで強弱観が対立している。
ただ、東京株式市場では名実ともに新年度入りとなることで、足もと金融機関などの益出し売りに対する警戒感はくすぶる一方、海外投資家などによる新たな買い需要が見込まれ、全体相場を下支えする可能性がある。また、外国為替市場で1ドル=151円台前半の推移で円安水準が維持されていることは輸出セクターやインバウンド関連などにプラスに作用しやすいだろう。
日銀は1日、2024年3月の全国企業短期経済観測調査(短観)を発表した。企業の景況感を示す業況判断指数(DI)は大企業・製造業がプラス11と、前回2023年12月調査のプラス13から悪化した。悪化は4四半期ぶりだがQUICKがまとめた市場予想の中心値であるプラス10を上回った。
東証株価指数(TOPIX)は反落している。
個別では、ファナックやTDKが高い。テルモ、安川電も買われている。一方、ソフトバンクGや東京海上は下落している。
