【寄り付き概況】
11日の東京株式市場で日経平均株価は続伸して始まった。始値は前日比262円24銭高の2万7895円90銭。
前日の米国株市場ではNYダウが朝安後に切り返し3日続伸した。ナスダック総合株価指数の方はわずかに安く引けたものの、寄り後は同じく戻り足をみせた。
前週末発表の3月の米雇用統計を受け、5月のFOMCでFRBが利上げを継続するとの見方が強まったものの、その後は米リセッション懸念が後退したことを好感する形で買いが優勢となった。東京株式市場でもこれに追随する動きとなっている。
日銀の植田和男総裁が10日に開いた就任会見では現行の長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)や政府との共同声明を維持する姿勢を示した。大規模な金融緩和策の修正が遠のいたと受け止められ、外国為替市場では円相場が一時、1ドル=133円台後半まで円安・ドル高が進んだ。円の対ドルでの先安観が強まり、輸出関連株に買いが先行している。
また主要な半導体株で構成するフィラデルフィア半導体株指数が上昇。これを受けて東京市場でも値がさの半導体関連株が買われ、相場を支えている。
東証株価指数(TOPIX)も続伸。
個別では、東エレクや村田製が高い。マツダ、SUBARUが買われている。一方、三菱UFJ、りそなHDが安い。第一三共、武田が売られている。
