【寄り付き概況】
17日の日経平均株価は続伸して始まった。始値は前週末比44円52銭高の2万8537円99銭。
前週末の欧州株市場はほぼ全面高に買われたが、米国株市場ではリスクオンの流れを引き継げずNYダウをはじめ主要株価指数が揃って反落した。米金融大手の好決算を背景に銀行株が買われたものの、発表された複数の米経済指標が景気減速とインフレ懸念を高める内容であったことが、市場センチメントを冷やす格好となった。
ただ、東京株式市場では押し目買い需要が旺盛で頑強な値動きをみせている。前週末に日経平均は300円を超える大幅高で2万8000円台半ばまで水準を切り上げたが、きょうも為替のドル高・円安などを追い風に輸出セクターやインバウンド関連に根強い買いが入り、下値を支える公算が大きい。
自動車株などの買いを誘っている。トヨタ、ホンダのほか、デンソーも高い。
一方、日経平均は前週末におよそ1カ月ぶりの高値水準で終えており、上値では目先の利益を確定する売りも出やすくなっている。前週末に急伸したファストリがきょうは下落する場面もみられる。
東証株価指数(TOPIX)は小幅上昇している。
個別では、ファナック、アステラス、オムロンが高い。一方、エムスリー、HOYA、資生堂が安い。
