続伸スタート、円安・ドル高が支え

【寄り付き概況】

15日の日経平均株価は続伸して始まった。始値は前週末比158円74銭高の2万9547円04銭。

前週末の欧州株市場は総じて上昇した一方、米国株市場ではNYダウが小幅ながら5日続落となったほか、ナスダック総合株価指数も3日ぶりに反落するなど軟調な地合いとなった。米経済指標を受けインフレに対する警戒感が再燃しているほか、債務上限問題も重荷となっている。

しかし、下値では押し目買いニーズが強く下げ幅はわずかにとどまった。東京市場ではここにきて投資家のセンチメントが強気優勢に傾き、空売り買い戻しを絡め日経平均の上値指向が強い。

きょうは外国為替市場で円相場は1ドル=135円台後半と、前週末の17時時点と比べて1円ほど円安・ドル高に振れていることも追い風に、2万9000円台半ばにかけて頑強な値動きが想定される。

株価指数先物に短期筋の買いが入っている。前週末に決算を発表した一部の個別銘柄にも物色が向かい、株式相場全体を押し上げている。

14日付の日本経済新聞朝刊は「韓国サムスン電子が日本に半導体開発拠点を新設する」と報じた。足元で材料視した買いは目立っていないが「中長期的に日本の地政学的な優位性が意識される可能性がある」との声があった。

東証株価指数(TOPIX)は続伸している。

個別では、ファストリや三菱マ、資生堂が上げた。一方、東エレクやオリンパス、住友電が安い。

 

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