【寄り付き概況】
6日の日経平均株価は続伸して始まった。始値は前日比78円30銭高の3万3115円06銭。
主力株など総じて買い優勢で始まり、日経平均株価は3万3000円大台近辺で頑強な値動きとなっている。前日の欧州株市場では主要国の株価指数が総じて軟調だったほか、米国株市場でもNYダウが反落、ナスダック総合株価指数は続落となった。
原油価格の高騰がインフレを再燃させることへの警戒感につながり、FRBの金融引き締めが長期化する可能性が嫌気された。米長期金利が4.2%台後半まで上昇したことが株価の上値を重くした。
軟調な欧米株を引き継いで東京株式市場でも買い手控えムードが台頭しやすいが、日米金利差拡大を背景に外国為替市場で円安が進んでいることが、輸出セクター中心にポジティブ材料となっている。
朝方には財務省の神田真人財務官が円安について「あらゆる選択肢を排除せず対応する」と発言し、円相場が下げ幅を縮める場面があった。ただ、市場には「足元の為替水準なら(為替介入で円高方向に戻しても)輸出企業の採算改善は後退しない」との見方があった。
東証株価指数(TOPIX)は続伸している。
個別では、アドテストや東エレクなど半導体関連株が高い。トヨタ、デンソー、ダイキン、任天堂も買われている。
半面、ソフトバンクグループ、ファストリ、中外薬は安い。
