【寄り付き概況】
24日の日経平均株価は続伸して始まった。始値は前日比110円32銭高の2万6635円11銭。
23日の米株式市場は、NYダウは前日比114ドル高と反発。新型コロナウイルスワクチンに対する期待が膨らんだほか、底堅い経済指標が好感された。米国株が上昇した流れを受け、東京株式市場も値を上げて始まった。
米製薬大手ファイザーが23日、新型コロナのワクチン1億回分を米政府に追加供給することで合意したと発表した。ワクチンの普及で経済活動の正常化が近づくとの期待が高まり、投資家がリスク選好姿勢を強めた。
貿易交渉が難航していた英国と欧州連合(EU)が合意に近づいていると伝わったことも相場の支えだ。年明け以降の欧州経済の混乱が抑えられるとの見方が強まっている。
年初来高値(2万6817円)が近づいていることもあり、買い一巡後は利益確定売りも出ている。
為替は1ドル=103円50銭前後と前日夕方に比べやや円安で推移している。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続伸している。
寄り付き時点で業種別では33業種中、32業種が高く、値上がりは海運、鉱業、鉄鋼、非鉄、銀行など。値下がりは不動産のみ。
個別では、日本製鉄やJFE、IHIや川重など景気敏感の大型株が値上がり率で上位に顔を出している。トヨタ、日産自や三菱自、郵船や商船三井も買われている。コニカミノルやニコンも高い。
一方でアドテストやスクリンなどハイテク株の一角が軟調に推移している。
