26日午前の日経平均株価は続伸し、前日比266円41銭(0.94%)高の2万8745円42銭で終えた。上げ幅は300円を超える場面があった。
前日の米国で、NYダウやナスダック指数が上昇したことが好感され堅調な値動きとなっている。半導体関連などハイテク株を中心に買いが流入し、日経平均の上昇幅は一時300円を超えた。今晩は米ジャクソンホール会議でのパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演が予定されており、その内容が注目されている。
主要な半導体銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が上昇した。低調な業績見通しを発表していた米半導体のエヌビディアが買われており、東京株式市場でも東エレクやアドテストの支えとなった。
米国で開催されている米カンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)で、米東部時間26日10時(日本時間26日23時)にパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演がある。同日には7月の米個人所得・個人消費支出(PCE)の発表も控えており、米国のインフレ動向や金融政策の方向性を見極めたい市場参加者が多く、持ち高調整の売りも出て相場の上値が抑えられた。
東証株価指数(TOPIX)は続伸した。午前終値は前日比10.57ポイント(0.53%)高の1987.17だった。
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆1017億円、売買高は4億5656万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1135と、全体の約6割を占めた。値下がりは588、変わらずは114銘柄だった。
業種別株価指数(33業種)は繊維製品、機械、卸売業、非鉄金属などが上昇。石油・石炭製品、サービス業などは下落した。
個別銘柄では、家庭用ゲーム機の値上げを発表したソニーGが上昇。レーザーテックや東京エレクトロンが高く、ソフトバンクグループやファーストリテイリング、ダイキン、SUMCOも値を上げた。フェローテックホールディングス、ルネサスエレクトロニクス、コマツ、京セラ、ヤマハが高かった。
半面、アサヒやリクルート、三菱倉が安かった。出光興産や日揮HDが売られた。ダブル・スコープやレノバ、リクルートホールディングスが安い。
