続伸、154円高 米株高を好感と円安進行で

29日午前の日経平均株価は続伸した。午前の終値は前日比154円71銭高の2万2968円18銭だった。
 
朝方から買いが先行し、徐々に上げ幅を拡大した。前日の米国株はナスダック総合指数、S&P500がともに史上最高値を更新。為替の円安・ドル高基調に加え、中国・上海総合指数がプラス圏に切り返したことも追い風になっている。
 
日経平均株価が取引終了までプラス圏の値動きを維持すれば、7営業日続伸になる。16連騰した2017年10月以来の長さで、「東京市場は地合いが良く、この雰囲気でプラス推移が維持できそう」とみられている。
 
市場からは「一段高の理由は分からないが、外国人投資家による株価指数先物への買い戻しが継続しているのだろう。海外勢は相当売っており、まだまだ買い戻しが続く可能性がある。日経平均2万3000円を明確に超えてくれば、乗るしかないだろう」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続伸した。
 
東証1部の出来高は5億2547万株、売買代金は8681億円。騰落銘柄数は値上がり1608銘柄、値下がり413銘柄、変わらず73銘柄。
 
業種別株価指数(33業種)では、海運業、非鉄金属、銀行業の上昇が目立つ一方、建設業、小売業が下落した。
 
個別では、任天堂やソニーも上昇した。トヨタ自動車も買い優勢。東京エレクトロン、村田製作所、TDKなどもしっかり。スターティアホールディングスがストップ高、ミライアルも一時値幅制限いっぱいに買われた。このほかソースネクストも買われている。
 
半面、ファーストリテイリングやソフトバンクが冴えず、キーエンス、ファナックも軟調。クスリのアオキホールディングス、TOKYO BASEが大幅安。イオンやローソン、日本電子も売られた。
 
東証2部株価指数は前日比26.43ポイント高の7217.34ポイントと4日続伸した。
出来高4937万株。値上がり銘柄数は247、値下がり銘柄数は142となった。
 
個別では、アウンコンサルティング、プレミアムウォーターホールディングス、東洋刃物、日本モーゲージサービス、安楽亭など6銘柄が年初来高値を更新。西芝電機、日本ピグメント、アートスパークホールディングス、ファステップス、神島化学工業が買われた。
 
一方、東京衡機、ロイヤルホテルが年初来安値を更新。魚喜アルメディオ、セイヒョー、カワサキ、ヒラノテクシードが売られた。

 

株ちゃんofficial xはこちら!
目次