続伸、2年1カ月ぶり高値。円安追い風に

21日午前の日経平均株価は続伸した。前日比169円42銭高の2万0479円88銭で終えた。
朝方から買い優勢の展開で目先の利益確定売りをこなし日経平均は前引けにかけて水準を切り上げた。
米連邦準備理事会(FRB)は20日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で年内と来年の利上げ見通しを据え置き、保有資産の縮小開始を決めた。
米金利の先高観から円安・ドル高が進行。投資家心理は強気に傾き、幅広い銘柄に買いが入った。JPX日経インデックス400は反発し、東証株価指数(TOPIX)は続伸した。
 
日経平均は寄り付き直後に前日比170円81銭高の2万0481円27銭まで上昇。取引時間中としては2015年8月19日以来2年1カ月ぶりの高値を付けた。
 
ドル高・円安進行などを追い風にヘッジファンドなどの海外資金が買い主体となり全体指数を押し上げている。一方で、国内勢は利益確定売りを出しているとの声も聞かれ、買い一巡後は上値の重さが目立った。
 
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆3516億円、売買高は9億7410万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1218と全体の60.0%を占めた。値下がりは661、変わらずは149銘柄だった。
 
個別では、菱地所や三井不、住友不など不動産株が高い。米金利の上昇で利ざや改善への期待が高まった第一生命HDやT&D、三菱UFJの上げが大きかった。国際石開帝石やデンソーが上昇し、いすゞやマツダ、トヨタなど自動車株も買われた。ブレインパッド、芝浦メカトロニクスが急騰、レオン自動機も大幅高。新日本理化も大幅上昇した。
 
一方、新日鉄住金や日東電が安い。任天堂は群を抜く売買代金をこなすも株価は反落、住友鉱、村田製、JFE、キーエンス、ソニーや東エレクも安く、MonotaRO 、アウトソーシング、アスクルが大幅安、アルプス電気なども売られた。
 
東証2部株価指数は前日比2.92ポイント安の6650.03ポイントと続落。
値上がり銘柄数は281、値下がり銘柄数は142となった。
 
個別では、神鋼環境ソリューションが年初来安値を更新。イムラ封筒、インタートレード、富士通フロンテック、黒谷が売られた。
 
一方、堺商事がストップ高。日本電通、クロスプラス、サンコーテクノ、グッドコムアセットなど28銘柄は年初来高値を更新。ピクセラ、第一稀元素化学工業、スガイ化学工業、堀田丸正が買われた。

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