続伸、米株高を受け買い先行も伸び悩む

20日午前の日経平均株価は続伸し、前日比154円90銭(0.57%)高の2万7139円99銭、東証株価指数(TOPIX)は14.20ポイント高の1909.90と、ともに続伸して午前の取引を終えた。
 
前日の米国株市場でNYダウやナスダック総合株価指数など主要株価指数が大きく上昇したことを受け、広範囲に買いが優勢の地合いとなった。外国為替市場で1ドル=129円台まで急速に円安が進行したことを背景に自動車株への買いが目立った。日経平均は一時400円超の大幅高で2万7400円近くまで上昇する場面もあったが、その後は取引中盤に利益確定を急ぐ動きが出て、上げ幅を縮小した。
 
トヨタやホンダ、デンソーなど自動車関連の上昇が目立った。円相場が1ドル=129円台に下落したのを受け、輸出採算の改善を期待した買いが集まった。一方、ニューヨーク原油先物が前日に下落した流れで資源関連の銘柄には売りが出た。
 
市場からは「日銀の指し値オペは想定内であり、影響は限定的だ。円安の流れは変わらず、しばらく輸出関連株物色は続くとみている。ただし、為替動向については政府・日銀の一言二言で流れが変わる可能性があり、先行きは不透明だ」との声が聞かれた。
 


前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆4099億円、売買高は5億8471万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1226と、全体の約67%を占めた。値下がりは535、変わらずは76銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)は、輸送用機器、精密機器、ゴム製品、繊維製品が上昇率上位になった。下落は不動産業、鉱業など。
 
個別では、トヨタ自動車が商いを伴い上昇したほか、ソフトバンクグループ(SBG)、テルモ、信越化が上昇した。ソニーグループもしっかり。ファーストリテイリング、オリエンタルランドなども堅調な値動きをみせた。リクルートホールディングスも買いが優勢。住友大阪セメントが急騰し値上がり率トップとなったほか、トプコン、JUKIなども大幅高。
 
半面、レーザーテックが朝安後に下げに転じ、キーエンスも安い。三井ハイテック、NTTデータ、コナミHD、キーエンス、住友鉱も売りに押された。FPGが急落、サインポスト、PR TIMESも大きく値を下げた。
 
 

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